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2017年2月号 着物が日本の魅力を向上させる

 

 

 

 

 

 

訪日外国人客は、過去最高となり日本政府観光局(JNTO)は、2020年の目標を3000万人に引き上げた。外国人観光客を呼び込むことで日本経済にプラスとなり、特に地方経済に恩恵をもたらすことはいいことである。外国人観光客目線で観光資源を見直すことは大事である。特に、観光地において着物姿でいる日本人と一緒に写真を撮らせてほしいという光景をしばしば目にする。 

しかしながら、(着物)呉服市場全体の縮小傾向が続いており歌舞伎や大相撲、落語同様にブームとならないものか期待している一人である。

 

経済産業省の「和装振興研究会」における概要に触れさせていただく。

和装振興研究会 (出典 経済産業省繊維課)

~きもので日本の魅力を向上する~

Ⅰ なぜ今「和装振興」なのか

「和文化」に対する近年の若い世代の動きや、国内外からの注目をチャンスととらえ、

①きもの産業のビジネスのあり方、及び

②きものを有効に活用して日本や地域の魅力向上につなげていくための方策

Ⅱ 和装振興研究会の論点

論点1:きものの新規需要開拓のためには何が必要か

論点2:地方創生に向けて、地域資源としてのきものの活用策を考える

Ⅲ きもの新規需要開拓のためには何が必要か

◇呉服の売上金額は、約1.8兆円(昭和56年)から、3,010億円(平成25年)までに減少。

◇「リーズナブルな価格」「価格の透明性」「着用スキル」「スタイル」「着るシーン」の提供などが若い世代をターゲットとした市場開拓にためのポイントになる。

◇購入する際の情報収集手段については、20代、30代女性の5割以上がインターネットを挙げており、近年の情報化に対応した情報発信も重要である。

◇購入する店を決めるポイントとしては、商品の価格帯が最も多く、20代の若い世代は、他の年代層に比べ、「店のブランドイメージ」「店の知名度」を挙げる人が比較的多いのが特徴的である。一方、50代以上の世代は、店員の商品等の知識に対するニーズが高いことが特徴的である。ターゲットとなる世代に合せて店舗戦略が

必要である。

Ⅳ 地方創生に向けて、地域資源としてのきものの活用を考える

◇きものを支える産地には、独特の染・織技術、素材、そしてそれにまつわる歴史が

育まれている。きものの潜在市場開拓には、産地の強みを活かしつつ、変化の激し

い消費者のニーズに柔軟に応えていくことが、市場開拓ひいては、産地の活性化に

つながっていく。消費者ニーズの把握や地域ブランドの確立が不可欠である。

 

文化庁は、京都へ移転するのであれば「呉服文化を大切にする姿勢をアピールする絶好の機会」であり、着物姿の日本人がひとりでも多くなることで日本の魅力がより増すのではないだろうか。

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